2015年2月18日水曜日

For PUNX


久々。
毎週日曜日にくる彼女と平日遅くに来る彼女は姿から何からまるで違う。ディセンデンツを愛するパーカーのおさげ。ぴちっと団子に纏めたスーツ。

"新卒をとろうか中途をとろうか"
"目的が違うよね。"
"で、院生のインターンを半年とることにした。"

"事務所移転した?"
"まだ。時期が中途半端。"

"エメって女子ボーカルのライブ行ったよ。"
"どんなん"
"凄く暗い。聴いてみ"

エメは暗く絶望的且つ、ビョークみたいな歌声だった。でも、なんとなくしっくり来た。

"コンポーザーと言うよりシンガーとしていいな、買おうかな。"
"カヴァー集も出してるよ。"

久々の平日遅い時間。
毎日朝5時からこんな時間まで彼女は働く。ディレクターとして、プレイヤーとして。

"お父さんには代表取締役だって言ってない。川のこっちに移転したら言おうかな。"

笑いながら簡単に言った。
そして最後に席を立って、ドアを閉める直前に、こちらに中指をおっ立てた。

"まだ3時間は自由時間だ!またね!"

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