久々に来たね。
お前が腹にいる頃、お前の母親は悩みながら色んなことを気にしていた。その度に適当に背中押すような事言ってたよ。
お前が大人になる頃、仮に俺が生きていたら、捨て身の生き方を教えてやるから、それまでは母親の破天荒な捨て身の生き方でも見ておけばいい。
1人で育てるのも、1人で店やるのもみんなお前のアホなかあちゃんの選択だ。かっこいいだろ？
周りは色々言うよ。
夜の店やりながらうんだらとか店で寝かすのがすっだらとか。
お前の生まれたこの世はクソと毒だらけだ。だから、全部気にするな。
何がまともだ？そりゃ、暖炉付きに大型犬、かあちゃんいつもそばにいて。そっちの方がいいに決まってる。わかってるんだよそんなこと。
だから、一切聞くな。そんな雑音。
お前は1人で飲み屋やってる自由なかあちゃんの大事な息子だ。親父なんて知るか。知る必要なんて無いんだよ。タバコと酒の匂いに今から慣れろ、それがお前のミルク代だ。とことん雑に育て。そしてどんな痛みにも負けない強さだけを手に入れろ。
結果幸せと感じても、不幸と感じても、それがお前の生き様になるんだよ。
ようこそ
Life is pain.
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