2022年3月27日日曜日

ウォッカウーロン

 数年働いた店を辞めることにしたとある若い後輩。

そいつはクソのつく真面目で、ジーンズメイトのバイトの店員が自分をアパレル系ですとのたまう時代に、僕はフリーターですときっちりとプレゼンした。

海外に行きたいと言い、ワーホリでズッキーニ収穫したりしながら一年前倒しで帰国。

飲食で働く。

英語をかじったので人に胸張ってかっこよさげな仕事につきたがっていた。ばばあの茶飲み話程度の英語で。日本語も50%しか理解していないのに。だからこそ、飲食。


疫学的リスクにて、店のシフトチェンジの方向を提案しては却下され、提案しては却下され。待ってりゃ元に戻るだろってどポンコツ諸先輩供に打たれて。

ほら、日本語だって相手にとりあってもらえないだろ?

挙句一発逆転の仕事はないかと。何でもやるって。

おい、一年前倒しで帰ってきた奴に何でもしますって言葉は無いだろ。


彼は来月から仕事を探す。

俺は彼が優秀だと思う。彼は素直で実直。自分他人関係なくフラットに人間と接し、先を見据えている。彼には経験が足りない。でも、大汗をかいて毎日を生きている。時間はかかる。時間軸なんて世界60億人おんなじだ。だから時間軸で得る経験こそが本物の筋肉だ。体験無き知恵なんてクソの役にも立たない。だろう軸に世界は存在していない。


今回は仕事を紹介しないでいようと思う。何故なら彼は経験の足りないだけの優秀な逸材だから。


肉を捏ねながら応援だけします。

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